低音楽器の歴史②

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2026.03.15

低音楽器の歴史②

こんにちは!名古屋のウクレレ、ボーカル、ギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。

今回のテーマは「低音楽器の歴史②」です。

前回は、音楽が1つのメロディー(モノフォニー)から、複数のメロディーが重なり合う「ポリフォニー」へと進化する中で、音楽全体の土台として「低音」が必要になった、というお話をしました。

今回は、その「低音」の役割が最も重要視された、バロック時代のお話です。

バロック音楽と「通奏低音(つうそうていおん)」

17世紀〜18世紀半ばのバロック時代(バッハやヘンデルが活躍した時代)になると、音楽のスタイルがまた少し変わります。 ポリフォニーがさらに進化し、「一番上のメロディー(主役)」と「一番下の低音(土台)」の2つが特に重要視されるようになりました。

この時代、音楽の土台を支える低音パートは「通奏低音(つうそうていおん)」と呼ばれ、絶対に欠かせない存在でした。イタリア語では「バッソ・コンティヌオ」(「続く低音」という意味)と呼ばれ、その名の通り、曲の最初から最後までほぼ休みなく演奏され続けました。

通奏低音って、どんな仕組み?

当時の楽譜には、メロディーの楽譜と、一番下の低音の楽譜しか書かれていないことが多くありました。 低音の楽譜には、時々「数字」が書かれているだけでした(これを「数字付き低音」と言います)。

演奏者は、この低音のメロディーと数字だけを頼りに、その場で「即興的」にハーモニー(和音)を考えて演奏していたのです。現代のジャズやポピュラー音楽で、コード譜(CやG7などが書かれた楽譜)を見て伴奏を弾くのにとても似ていますね。

通奏低音を支えた楽器たち

この重要な「通奏低音」は、通常2種類以上の楽器で演奏されました。

和音を弾く楽器(コード担当) 「チェンバロ」(ピアノの祖先)や「パイプオルガン」、「リュート」など。これらが数字を見て即興で和音をジャラ〜ンと弾きます。

低音のメロディーを弾く楽器(ベースライン担当) 「ヴィオラ・ダ・ガンバ」や、新しく登場した「チェロ」など。これらが和音楽器と一緒に、低音のメロディー(ベースライン)をブーンと弾いて、音に厚みと安定感を与えました。

チェロ vs ヴィオラ・ダ・ガンバ

ここで、低音弦楽器の主役交代が起こります。 それまで主流だったのは「ヴィオラ・ダ・ガンバ」という楽器でした。チェロに似ていますが、肩がいかり肩ではなく「なで肩」で、ギターのように「フレット」(指板にある仕切り)があり、弦も6〜7本ある、少し繊細な音色の楽器でした。

しかし、音楽が教会や王宮だけでなく、もっと広い劇場(オペラなど)で演奏されるようになると、もっと大きくて華やかな音が出せる楽器が求められるようになりました。 そこで登場したのが「ヴァイオリン族」の低音楽器、「チェロ」です。

チェロは、ヴィオラ・ダ・ガンバから進化したのではなく、別の系統(ヴィオラ・ダ・ブラッチョ族)から生まれ、約2世紀半もライバルとして共存していました。 最終的に、よりパワフルで表現力豊かなチェロが低音弦楽器の主役の座につき、ヴィオラ・ダ・ガンバは徐々に使われなくなっていきました。

そして、この通奏低音のアンサンブルに、さらなる重低音を加えるため、チェロよりもさらに大きな「あの楽器」の祖先が登場します。

続きは次回かいていきますね

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